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英エコノミスト/10年後にまた来て見てくれ

2011.03.29(Tue)  The Economist
10年後にまた来て見てくれ
惨禍に見舞われた日本人の不屈の精神


英雄的な国民の精神、しかし脆弱な政府――。

仙沼港が水浸しになって燃えさかる遺体安置所と化してから9日経った日曜の早朝、
人々は仕事に戻ろうとしていた。

 精神科の看護師は、病院に向かう幹線道路を見つけようとして、
ぬかるみの中を自転車を押していた。ところが、道は見つからない。
道路は、黒焦げの住宅の骨組みや中身が飛び散った商店、
1キロ近く内陸に打ち上げられた全焼した船などの
瓦礫の山の下に埋もれているのだ。

 変形した建物の中から、商店主のモギ・カンイチさんが笑みを浮かべ、
パソコンを抱えて出てきた。
「俺の仕事用のパソコンだ! 見つけたぞ!」と彼は叫んだ。

 病院に向かう途中では、作業着姿の男性5人が造船所の瓦礫をウインチで
巻き上げている。ここでは、ホタテ漁用のアルミ製小型モーターボートを
年間50艘製造していた。現場の主任は静かな口調で、
ボートは流線形のデザインで、燃費が良く、再利用が可能だと自慢する。

 しかし、ボートはすべて流されてしまった。その代わり、造船所の前には
錆びたトロール漁船が横転しており、
作業員たちはそれを雑種犬を見るような目で眺めている。
漁船は津波が来る前には、湾のはるか向こうに浮かんでいたものだ。(続く)




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