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WWF/気候変動と原子力発電 Climate Change and Nuclear Power

WWFの提言
「気候変動をもたらしているCO2(二酸化炭素)排出を削減するためには、
どんな方法をとっても許されるのか」



WWF
気候変動と原子力発電
Climate Change and Nuclear Power

マイケル・シュナイダーMycle Schneider

1.原子力発電と気候変動条約交渉
原子力産業界は、原子力発電を京都会議後の交渉に組み入れようと努力を重ねている。
「原子力発電は、現在も将来も排出削減クレジットを産出する優れた方法である。米国が環
境目標を達成するために、排出削減クレジットの創出と取引を意図した市場本位のメカニズ
ム利用を拡大している状況のなかで、そのことを考慮に入れるべきである」と米国の原子力
産業ロビー団体の原子力研究所(NEI)は述べている1)。
NEI は原子力発電は京都議定書で採択された柔軟性メカニズム、つまり排出権取引(ET)、
共同実施(JI)、クリーン開発メカニズム(CDM)などの全段階に適用されるべきだと考え
ている。原子力産業界は、原子炉の稼働を「排出回避活動」と考えている。さらに、稼働認
可延長・更新によって1990 年の基準年以上に増加した原発発電量は、風力や太陽光、水力
と同じように排出権取引、共同実施、クリーン開発メカニズムのなかで適用されるべきであ
るとしている。
今のところ、柔軟性メカニズム適用のための枠組みの明確な定義はない。しかし柔軟性メ
カニズムが適切に適用されれば「気候システムに人間がもたらした危険な介入」を防ぎ、気
候変動枠組み条約の最終的な目的に寄与することは明らかである。

この報告は、原子力が最初から「持続可能性」の定義にはそぐわないことを明らかにしてい
る。その理由は以下のとおりである。
・原子力発電への投資は、エネルギー効率利用のために必要とされる資金を流出させてい
る。ほとんどの場合、エネルギーの効率利用に投資することでの温室効果ガス抑制コス
トは、原子力発電よりずっと低い。
・原子力発電には、マイナスの影響が数多くある。たとえば非効率的な大規模配電網シス
テムや高度な技術レベルをもったスタッフが必要であること、需要・供給両分野での革
新や効率的な小規模発電の開発を阻害することなどである。
・原子力発電推進国は、世界で有数のCO2 排出国である。なぜなら大規模な原子力発電
所は、エネルギーの効率利用よりも電力消費量(それも原子力発電からの電力だけでな
く)を増大させる傾向にあるからである。
・原子力発電はただ電力をうみだすだけであるが、現代社会は熱や冷気の形でもエネルギ
ーを必要としている。このような状況下では、原子力発電は天然ガスコージェネレーシ
ョンと比べても温室効果ガス排出の点で有利さはなく、バイオガスコージェネレーショ
ンよりはさらに効率が悪い。
・最近の日本の事故が物語っているように、原子力発電は依然として危険なものであり、
制御することが難しい。放射性廃棄物問題も依然として未解決のままであり、核拡散は
世界平和に対する大きな脅威である。

結論:効率の良い温室効果ガス削減戦略は、原子力利用を基盤とするのではなく、エ
ネルギーの効率利用を基盤とするべきである。......




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