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日豪の絆 紡いだ少年の手紙/msn

24.04.2011
日豪の絆 紡いだ少年の手紙
「ギラード首相様。首相はほかの国の首相と話すことができると母から聞きました。日本の首相にこの手紙を送ることができますか?」。手紙の主はオーストラリア西部パースに住むアシュウィン・クレスウェル君(9)。彼の訴えがジュリア・ギラード首相(49)を動かした。

両親捜す少年に感動

 「僕は新聞でトシヒト・アイサワという男の子の写真を見ました。母はその記事を読んでくれました」

 記事にはこう書かれていた…。震災の被災者約2000人がひしめく宮城県石巻市の避難所で、家族の名前を書いた段ボールを掲げる男の子がいる。市立釜小学校3年の相沢寿仁君(9)。

 寿仁君はあの日、父の運転する車で母、祖母、いとこ2人と一緒に高台を目指していた。津波から逃げてハンドルを切っているうちに駐車場で行き止まりになり、車は海水にのまれた。

 寿仁君は必死に窓を割って壊し、外に出た。気がついたら廃材の上に寝ていたが、両親らはいなかった。避難所の掲示板にメモを貼った。「明日もくるからね 寿仁」

「家に来ていいよ」

 「ギラード首相は彼のことを知っていますか? 彼は好物を食べたり飲んだりできていますか? 彼は好きなTシャツを持っていますか?」と尋ねたアシュウィン君は、こう申し出た。

「彼の両親が見つからなかったら、僕の家に一緒に住んでもいいです。僕のおもちゃで遊べるし、一緒に学校に行くこともできます」

 手紙を受け取ったギラード氏は3月29日、アシュウィン君の自宅を訪ねた。「あなたは優しいわ。とてもすてきな手紙よ」。日本の首相に必ず渡すと約束した。

 4月20日夜、ギラード氏は羽田空港に降り立った。翌日、菅直人首相(64)に手紙を渡し、「オーストラリアと日本の国民は一体です」と語った後、アシュウィン君に電話をかけた。「約束通り渡したわ」

南三陸町を訪問

 22日に開かれた「友好夕食会」では、被災した学生らを留学生としてオーストラリアに無償で受け入れると表明した。

 23日、震災直後にオーストラリアの救援隊が捜索活動に当たった宮城県南三陸町を訪れた。外国首脳の被災地視察は初めてだ。津波で3階建ての鉄骨だけが残った町の防災対策庁舎前で、佐藤仁(じん)町長(59)から津波から危うく逃れた当時の生々しい状況について説明を受け、「まるで爆撃の後のようね」と顔を曇らせた。

 避難所になっている総合体育館では、子供たちにコアラのぬいぐるみをプレゼントし、励ました。視察後、記者団にこう語って日本を後にした。

 「被災者が元気を取り戻しているのは、日本人が不屈で勇敢な証拠です」

msn
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110424/dst11042407080003-n1.htm

24.04.2011 msn
豪首相来日 もう一人トモダチがいる
 民主主義の価値観や米国との同盟関係を共有する「もう一人のトモダチ」がいる。ギラード豪首相が来日し、23日に外国首脳として初めて被災地の宮城県南三陸町を訪れた。日本とともにあるという姿勢に敬意と感謝を表したい。

 日本に活力を与える具体的な支援の表明もあった。菅直人首相との首脳会談で、日本が復興のために必要としている液化天然ガス(LNG)や鉄鉱石、レアアース(希土類)など資源・エネルギーの「安定供給の継続」を約束したことだ。

 ギラード首相はまた、韓国、中国と続く今回の歴訪の最初に日本を選んだ。復興への支援を経済から安全保障分野に及ぶ日豪関係の強化に繋(つな)げたいとの強い意思が読み取れる。発想の土台はむろん、日米、米豪の同盟関係だ。

 東日本大震災で、豪州軍は保有するC17輸送機4機のうち整備中の1機を除く3機を日本に展開した。宮城県に救助隊75人を運んだあと約10日間、自衛隊の輸送支援や原発冷却用特殊ポンプの搬送にあたってくれた。日本国民として心に刻みたい。

 豪州軍の支援は安全保障・防衛協力の強化をうたった2007年の「日豪安保協力共同宣言」が基盤にある。日豪は日米と同様に外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で災害復興や平和構築などの課題に対応する協議を重ねてきた。

 災害支援の面では、09年のインドネシア・スマトラ島沖地震や昨年のパキスタン大洪水、今年2月のニュージーランド地震、そして東日本大震災と救援協力の実績を積み上げた。

残念なのは、災害の際に活用できる自衛隊と豪州軍との間の燃料や食料、整備などに関する物品・役務相互提供協定(日豪ACSA)が昨年5月に合意していたのに、日本側の手続きの遅滞から大震災に間に合わなかったことだ。苦い教訓として、自衛隊法の改正など協定発効のための手続きを急いでほしい。

 日本にとってオーストラリアは資源・エネルギー、食料の最大の供給国だ。連携はこうした面でも求められる。ギラード首相は日豪経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結を求め、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加を促している。菅首相は大震災を言い訳に、先送りし続けることは許されない。

msn
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110424/asi11042403070000-n1.htm



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