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チェルノブイリ事故、今も大きい見解の隔たり

21.04.2011 msn
チェルノブイリ事故、今も大きい見解の隔たり 
犠牲者「数十人」から「14万人」まで

 旧ソ連時代の1986年、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故から26日で25年を迎えるのを前に、同原発を密閉する新しい施設建設のための支援国会合が19日、ウクライナの首都キエフで開かれた。会議では各国から約5億5000万ユーロに上る支援が表明され、同原発事故が世界各国にもたらした衝撃の大きさを再認識する形となった。一方、同事故に伴う放射能汚染による犠牲者数や影響をめぐっては依然、見解が大きく分かれ、事故から四半世紀を経て対立は解消せず、人々が心身に負った傷は癒されていない。

元作業員に月38ドル

 チェルノブイリ原発4号機の事故では、がれきの処分や石棺と呼ばれる原子炉を封印する施設の建設のため、のべ約60万人の作業員が投入された。元作業員の1人は、フランス通信(AFP)に対し、事故発生当日から作業にかり出され、数週間後にノドと腸から出血。以来、毎年2カ月ずつ入院を強いられていると話した。にもかかわらず、年金約202ドルは薬代に消え、同原発の事故処理に関わった元作業員として特別に支給されるのは月約38ドルに過ぎない。そのほかには家賃の半額が補助されるだけで、多くの人々が不満をつのらせているという。

 こうした背景には、同原発事故から放出された放射能による影響をめぐる見解が、立場によって大きく隔たっていることがある。

国連原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)が今年2月に出したチェルノブイリ事故に関する最新の報告書によると、最初の水素爆発で2人の作業員が死亡し、駆けつけた他の作業員や消防士ら28人が放射能の影響で亡くなった。その後、2006年までに死亡したのは19人に上るが、放射能だけが死因とは特定できないとしている。また、汚染された牛乳を飲んだ子供ら6000人が甲状腺がんにかかったが、05年までに死亡が確認されたのは15人としており、合わせても犠牲者は数十人としている。

「犠牲者14万人」

 これに対し、グリーンピースなどの環境団体は、がんによる死者は10万人に上ると主張。また、同事故の生存者を支援するウクライナの団体は、これまでの犠牲者数を14万人とするなど、放射能による影響をどう見積もるかでUNSCEARとは大きく異なっている。

 元作業員らは、ウクライナ当局が科学的根拠がないことを理由に十分な補償を行おうとしていないと、不満をつのらせているという。

 チェルノブイリ事故の放射能による身体的な健康被害はいまだ証明できないものの、人々に大きなトラウマ(心的外傷)を残したことは確かなようだ。(宮野弘之)
msn http://sankei.jp.msn.com/world/news/110421/erp11042108510001-n1.html



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